日大選手が会見「監督の指示」 元関学大アメフト部・有馬隼人キャスターが聞いた真意






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☆タイトル:日大選手が会見「監督の指示」 元関学大アメフト部・有馬隼人キャスターが聞いた真意

☆投稿者:TOKYO MX

☆公開日:2018-05-22 14:24:29

☆視聴時間:4:21

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日本大学のアメリカンフットボールの選手が悪質な反則行為で関西学院大学の選手にけがをさせた問題で、日大の選手が5月22日に会見を開き、問題のプレーについて「監督の指示があった」と明らかにしました。

 問題のプレーをした日本大学の宮川泰介選手は、記者会見の冒頭「大きな被害と多大なるご迷惑をお掛けしたことを深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした」と、関西学院大学の選手に深く謝罪しました。そして「コーチから『監督にお前がどうしたら試合に出せるかを聞いたら、相手のクオーターバックを1プレー目でつぶせば出してやると言われた。(関学の)クオーターバックをつぶしにいくので僕を使ってください、と監督に言いに行け』と言われた」と証言しました。

 問題のプレーは6日に行われた日大と関学大の定期戦で、日大の宮川選手が関学大の選手に悪質なタックルをして、腰などを負傷させたものです。宮川選手のプレーは内田正人前監督の指示とされていますが、内田前監督は真相を明らかにしていません。19日、取材に応じた内田監督は「自身の指示を改めて否定するのか」と問われると「関学大に文書で回答致します」と話し、明言を避けています。

 その後、21日に関学大の被害を受けた選手の父親が警察に被害届を提出し、会見で「加害者がなぜあそこまで追い込まれたのか。内田監督の会見で一言いただきたかった」と、胸の内を明かしました。また、関学大も17日の会見で「本人が真実を自分の口から話すことが、彼の人生のためにも必要だろうと思う」(関学大アメフト部・小野宏ディレクター)として、日大の選手自らが真相を語ることを求めていました。

 22日に会見した日大の宮川選手は「監督からは『やらなきゃ意味ないよ』と言われた。(コーチからは)『できませんでしたでは済まされないぞ。分かっているな』と念を押された」と語り、問題のプレーは内田前監督とコーチの指示に従ったものだと話し、試合の前後で追い詰められていたことを明らかにしました。会見で、関学大アメフト部OBであるTOKYO MX NEWS・有馬隼人キャスターの「最初に反則をしたプレーの時、審判の笛は聞こえていたのか」という質問に、宮川選手は「投げ終わったことは気付いていた。認識していた」と話し、「プレーが終わっていたことは認識していたのか」との問いにも「はい」と答えました。また、「最初に両親と監督と面会した時から指示があったことを出してほしいと伝えていたので、(指示があったと)出してほしいという気持ちはあった」と語りました。

 これについて日大は「真摯(しんし)に受け止めて対応したい。ただの運動部の問題ではなくなった」と説明し、第三者委員会を設置して調査することにしています。

<関学大アメフト部OB・キャスター有馬隼人の視点>

 20歳になったばかりの大学3年生の選手が実名で、たった1人で会見に臨みました。会見に同席した私は「笛が鳴って、プレーが終わったことを認識していたかどうか」と質問しました。これに対して宮川選手は「分かっていた」と答えました。つまり、宮川選手はフィールド内の状況を正確に把握し、的確にプレーできる優秀なアメフト選手だったといえます。

 今回の問題の大きなポイントは「組織のトップの指示とその責任」になると思います。直接的であれ間接的であれ、組織内で権力を持ったトップによる指示や発言は、現場にどのような形で現れるかは分かりません。指示・発言をする時点で責任を持ち、配慮を持って指導に当たるべきではないでしょうか。