字幕付き動画ニュース-瞳に宿る平和への思い  バングラデシュ出身の画家モハメド・イクバルさん、水戸で個展






『瞳に宿る平和への思い  バングラデシュ出身の画家モハメド・イクバルさん、水戸で個展』は、2015-12-20 19:00:02に、Youtubeで公開された「字幕付き動画ニュース」です。

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☆タイトル:瞳に宿る平和への思い  バングラデシュ出身の画家モハメド・イクバルさん、水戸で個展

☆投稿者:ibarakishimbun1

☆公開日:2015-12-20 19:00:02

☆視聴時間:2:17



子どもや女性をモチーフに、紛争や貧困など混沌(こんとん)とする社会を捉えるバングラデシュ出身の画家、モハメド・イクバルさん(48)。その現代性あふれる人物画を集めた個展が、水戸市見川町のギャラリーしえるで開かれている。描かれる人々は皆物憂げな表情をたたえ、遠くを見据える瞳には平和への思いが感じとれる。

 母国ダッカ大芸術学部で教べんをとるイクバルさんは、幼いころから描くことが好きで、絵画コンクールで数々の賞に輝く。美術の道を志すきっかけとなったのが、4歳の時に体験したバングラデシュ独立戦争。当時、西部の街に住んでいたイクバルさん一家は戦火で家を失い、隣国のインドに近い村に疎開した。

 「多くの子どもの死体を目にした。あの時の恐怖は決して忘れることはできない。いつの時代も、戦争や貧しさで犠牲になるのは弱い立場の人。自分はアーティストとして、平和への願いを込め、絵筆を握り続けている」とイクバルさん。

 留学で広島市立大に在籍していた時は、原爆投下時の状況、被爆者たちの生活についても学び、アジアの一員として、戦争の悲惨さや、平和の尊さを強くかみしめたという。

 安倍晋三首相が昨年、昭恵夫人とダッカ大を表敬した際には、流暢な日本語で2人を案内。平和への思いを口にしながら、首相に自身の作品を寄贈した。

 今個展では、物憂げな表情をたたえた人物画や、幼少期の記憶の断片を自由な線で表現した絵画など28点を出品。とりわけ強いメッセージを放つのが、「Unknown Faces」と題されたシリーズ。このうち、4人の子どもを素材にした作品は、不安に満ちた顔が暗闇に浮かんでるようにも見え、遠くを見据える瞳は感情を揺さぶる。

 「作品を通して、今世界で起きていることを想像してほしい。紛争やテロが絶えない社会の中で、平和の素晴らしさを少しでもくみとってもらえればうれしい」と話す。

 会期は27日まで。月曜休廊。ギャラリーしえるTEL029(241)5696。




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