袴田事件で最高裁「差し戻し」命じる 支援者「クリスマスプレゼント」






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☆タイトル:袴田事件で最高裁「差し戻し」命じる 支援者「クリスマスプレゼント」

☆投稿者:SBSnews6

☆公開日:2020-12-23 10:21:19

☆視聴時間:4:15

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半世紀以上に及ぶ争いに新たな展開です。旧清水市で一家4人が殺害されたいわゆる袴田事件を巡る再審=裁判のやり直しの請求に対して、最高裁判所は再審を認めなかった東京高裁の決定を取り消し、審理を差し戻す決定を下しました。

<袴田秀子さん>「クリスマスプレゼントだ」
 異例の展開をたどる「袴田事件」が大きな分岐点を迎えました。
<袴田弁護団 小川秀世弁護士>「最高裁で差し戻しの決定が出たことは、我々にとっては非常にうれしい決定」
 いわゆる袴田事件について最高裁判所は22日付で、再審=裁判のやり直しを認めないとした東京高裁の決定を取り消して、審理をやり直すよう命じたのです。
 袴田さんの自宅に最高裁判所からの通知が届いたのは、23日の午後1時だったそうです。
<袴田秀子さん>「巌に再審開始になったよって言ったら『そんなの嘘だ』って。こんな調子だからね、半分はわかっているけど半分はわかっていない。これから良くなっていくと思う」
 「袴田事件」は、袴田巌さんが旧清水市の一家4人を殺害したとして死刑判決を受けた事件です。袴田巌さんは2014年に、静岡地裁が再審開始を決定したのと同時に釈放されていますが、あくまで死刑囚という立場が続いています。今回の最高裁の決定は、東京高裁で再び審理するよう求めているもので、支援者は無罪への道が開けたと喜んでいるのです。
 今回、最高裁が審理のやり直しを命じた大きな決め手は、死刑判決の際に、袴田さんが犯行時に着ていたと認定された「5点の衣類」の扱いです。袴田さんの裁判はやり直すべきと判断した静岡地裁は、この衣類について「警察の捏造」の可能性まで言及し、犯行着衣ではないとしました。一方、東京高裁は、「みその色を正確に再現していない」などとし、無罪を言い渡すべき証拠ではないと結論付けました。この問題について最高裁は、東京高裁で疑問が解消されていないとしてもう一度審理すべきとしたのです。
<小川秀世弁護士>「みそ漬け実験について審理をしろという内容。我々の主張を正しく取り込んでくれた」
<袴田秀子さん>「巖はもちろん無実だけど、最高裁でこんな認定をしていただき大変ありがたい」
 最高裁の決定について最高検察庁は、「主張が認められなかったことは誠に遺憾である。決定の内容を精査し適切に対処したい」とコメント。舞台はもう一度、東京高裁に戻り、改めて互いの主張がぶつかり合うことになります。

#オレンジ6 12月23日放送