いのちを守る 中学生ライフセーバーを取材しました。(宮城15/01/15)






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☆タイトル:いのちを守る 中学生ライフセーバーを取材しました。(宮城15/01/15)

☆投稿者:FNNLocal

☆公開日:2015-01-15 12:01:54

☆視聴時間:4:50

☆視聴回数:4580



災害への備えや震災の教訓を後世に残す取り組みについてお伝えするシリーズ「いのちを守る」。
2014年、「ライフセービング」全国大会で優勝も果たした2人の男子中学生が、震災を経験して抱いた、「人の命を助けたい」という、強い思いを胸に、日々練習に励んでいます。

岩手・一関市。
山あいにある温水プールで、宮城の小中学生たちが水泳の特訓を行っていた。
その練習内容は、通常のスイミングスクールとは全く違う。
溺れた人に見立てたマネキンにチューブをつけて救助する訓練。
そして、溺れている人にロープを投げ、できるだけ早く、岸まで引っ張るという訓練。
こうした実践的なトレーニングを行っているのは、気仙沼ライフセービングクラブのメンバー。
気仙沼ライフセービングクラブ副代表・小山大介さんは「震災の年の2011年11月に、気仙沼市内のライフセーバーの資格を持った何人かで、子どもたちに命を守る技術を伝えていこうということを主な目的として設立したクラブです」と話した。
2014年11月、クラブのメンバーは、小中学生を対象にした全国大会に初めて参加した。
結果は、中学生の2人が全国優勝を果たした。
気仙沼市、大谷中学校3年の紺野郁弥さん(15)と、南三陸町、歌津中学校1年の三浦佑真さん(13)。
三浦さんは、個人の部でも優勝した。
三浦さんは「優勝した時は実感がわきませんでした。でも時間がたつにつれて、うれしい気持ちがこみ上げて来ました」と話した。
2人とも東日本大震災の津波で、自宅が被災した。
幸い、家族は助かったが、つらい現実を目の当たりにした。
それでも、ライフセービングを始めたのは、「人を助けたい」という強い思いがあったからだという。
紺野君は「震災の時、いろいろ嫌なことがあったので。目の前で、亡くなっちゃった人がいて、その時は小学5年生で、何もできなくてすごく悔しいというか、何かしようとしても、僕はまだ力がなくて、身長も小さかったので、邪魔者扱いされて悔しいなって思ったので、そこから筋トレとか筋肉をつけて、少しでも他人の役に立つ力を持つために(ライフセービングクラブ)に入ろうと思いました」と話した。
三浦さんは「将来の夢は消防士です。この町に貢献したいのが一番ですね、この町で生まれて育ったので、貢献したいなって」と話した。
多くの命が一瞬にして奪われたあの震災を経験したからこそ、「誰かの役に立ちたい」と考えている2人。
そんな彼らを指導する小山さんは、「人の命を救う」以上に大切なことがあると話す。
気仙沼ライフセービングクラブ副代表・小山大介さんは「ライフセービングの根本的な目的は、自分の命を守って、そして自分の大切な人の命を守るというのを最大の目的としていますので、まずは小中学生には、自分の命を確実に守れる手技を身につけていただいて、あとは心の面も育んでいけるような指導を、これからも行っていきたいと思います」と話した。