【2017年のTOKYO】座間事件・富岡八幡宮事件が残した深い傷






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☆タイトル:【2017年のTOKYO】座間事件・富岡八幡宮事件が残した深い傷

☆投稿者:TOKYO MX

☆公開日:2017-12-27 12:41:54

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2017年も残りわずかとなりました。TOKYO MX NEWSは4回にわたってさまざまなトピックで「東京の1年」を振り返ります。今回は、世間を震撼させた事件のその後を警視庁担当記者が取材しました。神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が見つかった事件で、警視庁は27日、神奈川県厚木市の女性に対する殺人などの疑いで白石隆浩容疑者(27)を再逮捕しました。事件は住民たちの心に深い傷を残しています。

<座間市 連続殺人・遺体遺棄事件から2カ月「まだ癒えない」>

 事件が発覚してから間もなく2カ月となる中、都心からおよそ50キロ離れた神奈川県座間市の現場は、今はひっそりとしています。事件発覚当時、規制線が張られ、多くの捜査員や報道陣が詰め掛けていた街は静けさを取り戻しましたが、現場のアパート近くには今もたくさんの花が供えられています。

 この場所で、東京都八王子市の田村愛子さんを含む全国の15歳から26歳の男女9人が殺害されたとみられています。

 逮捕された白石隆浩容疑者は9人の殺害を認めています。白石容疑者は外部の目が届きにくいツイッターなどで自殺願望を示した被害者らを自宅に誘い込み、首を絞めて殺害し、遺体は切断して遺棄したということです。調べに対し「金欲しさに殺害を繰り返していた」「持っていた金は500円だった被害者もいた」などと供述しています。

 事件の発覚から間もなく2カ月を迎えますが、現場を訪れる人は後を絶たず、新しい花を手向け、被害者を悼み続けています。付近の住民は「もう、こういうことがあってほしくない。皆さんそう言います」「怖かったですね。近くにそういう人がいたんだということがショック。だからといって引っ越すわけにもいかない。事件があったことと向き合いながら生きていく」などと語ります。

 この日も1人の男性が初めて現場を訪れました。男性はそっと手を合わせ、被害者に心を通わせました。「被害者と同じ学校に通っていた妹から事件を聞いた」というこの男性は「やはり多くの人が亡くなったことはとてもショック。相当な時がたたないと心の傷は癒えないだろう」と語りました。妹は気持ちの整理がつかず、まだこの場所に来ることはできないといい、男性は「こういうことがあると恐ろしい。この先、こういうことがない社会にしていきたい」と語りました。

 事件は近所の人たちだけでなく、大勢の心に深い傷を残しています。

<富岡八幡宮 事件から1カ月「初詣に影響も」>

 事件は「深川の八幡様」として親しまれる東京・江東区の富岡八幡宮で起きました。

 12月7日、姉で宮司の富岡長子さん(58)を、日本刀とみられる刃物で殺害した疑いが持たれている茂永容疑者(56=自殺)は、関係者に文書を大量に送っていました。茂永容疑者がおよそ2800カ所に送っていた文書には「ご関係の皆様…。富岡長子を永久に富岡八幡宮から追放すること。もし私の要求が実行されなかった時は、私は死後においてもこの世に怨霊となり、永遠に祟(たた)り続けます」などと書かれていて、宮司の地位を巡るやりとりと、死を覚悟しているかのような強い言葉が記されていました。

 年越しまで1週間を切った富岡八幡宮の参道近くの商店街では、事件の影響で初詣の客が2、3割減るのではないかと心配する声も聞かれます。富岡八幡宮の初詣には毎年およそ10万人が訪れています。しかし、由緒ある八幡宮の宮司の地位を巡る姉弟の確執を背景にした事件は周辺に暗い影を落とし、この正月、初詣に行くのは見送ると話す人は少なくありません。地元住民は「いつも初詣に来ているし、お祭りもやっている。ここは氏神様。だから、この前の事件があってちょっと困っている」「ちょっと…。行かなくてもいいかなという感じはある。神聖な気持ちで手を合わせるのに、身内でそういうことを犯すことは信頼がなくなる。神頼みとはいえ、信頼している人に裏切られた思い」などと話しています。

 富岡八幡宮は事件から1週間後に現場でけがれなどを払う行事を行い、年末年始の神事も例年