東京・品川区議会が混乱 本会議開けず






TOKYO MXさんが、2018-06-28 12:47:46に公開した『東京・品川区議会が混乱 本会議開けず』は、動画ニュースnetがYoutubeから厳選して紹介している動画ニュースです。

動画の元ページはこちらからご覧ください。




☆タイトル:東京・品川区議会が混乱 本会議開けず

☆投稿者:TOKYO MX

☆公開日:2018-06-28 12:47:46

☆視聴時間:5:17

☆視聴回数:1626



東京の品川区議会が、かつてない混乱に陥っています。不信任動議を可決された議長が辞任要求に応じず、6月28日から始まる予定だった議会は本会議を正常に開けなくなる事態になっています。発端は議長の消防団長の兼任を巡るあつれきです。

 品川区議会では5月、松沢利行議長に対し、最大会派の「自民党・子ども未来」から不信任動議が出され、賛成多数で可決されました。動議の理由は「議長選で支持する条件だった消防団長との兼任をしないという約束を破り、信頼関係が崩れた」などというもので、議長は「辞任の理由に当たらない」として続投の意思を示していました。

 6月28日に予定されていた本会議でも議長の辞任を求める議員らが出席を拒否し、議長が各会派を回って出席するよう求めました。本会議を開くためには20人以上の議員の出席が必要ですが、開会時間に議場にいたのは10人だけで、本会議は始まりませんでした。

 この事態に、傍聴に訪れた人は「あきれ返っている。私たちは税金払っているのに。こんな態度ってあるかしら。区民に対して侮辱」「地方自治体は区民の暮らしを守るのが大きな役割。それを監視していくのが議会。その役割を怠るというのは大きな問題」などと話していました。

 その後、本会議は午後5時前にいったん、副議長の進行で会期の決定のみ行われましたが、再び協議が続いています。

 取材に対し、松沢議長は「私の不信任動議によってこうなったので私も責任を感じているが、動議そのものの成立、本当に悪いことをしたのか、いろいろな人に議論してもらいたい。そうすれば明らかになると思う」、最大会派の「自民党・子ども未来」の渡部茂幹事長は「不信任が可決されている議長の下で議会は開けないと再三言ってきた。普通に議長席に座られて、私たちはその中で議会は開けないということをずっと言ってきた。今回はこのような形にさせていただいた」と話しています。

<大混乱の品川区議会 議長不信任の経緯>

 東京の品川区議会で、異例の事態が起きています。議長を巡って何があったのか、経緯をまとめました。

 今からさかのぼること、1年以上前となる2017年5月に松沢議員が区議会の議長に選ばれました。この時、松沢議員は最大会派の「自民党・子ども未来」に所属していて、2つの条件の下、推薦を受けて議長となりました。条件の1つは「区の災害対応に支障が出る恐れがあるため、松沢議員がこれまでやっていた地元の消防団長の職を辞め、議長と兼務しないこと」、もう1つが「任期は2期2年で辞職する」ということでした。しかし、松沢議員は議長になってからも消防団長の職を辞めることなく、議長と二足のわらじを続けていました。

 こうした事態に、自民党の議員から10月、議長としての資質を問う不信任の動議が提出され、この時は否決されました。

 その後、松沢議長は会派を除名され、12月には消防団長の職を正式に辞職しました。しかし、その後も自民党の議員は松沢氏に対して議長の辞職を求めていましたが、松沢議長は「会派を除名になったことで、会派での約束は終わっている」と発言し、議長を続けていました。

 2018年に入って5月29日に再び不信任の動議が提出され、今度は可決しました。そして、6月28日に始まった区議会本会議に多数の欠席者が出て、議会が正常に開催されない事態に陥っています。

 ただし、この不信任に法的拘束力はありません。今後、松沢議員が自ら議長を辞職するか、議会を欠席している議員らが考え方を改めない限り、混乱は続きそうです。議員同士のもめ事で、区民がないがしろにされている状態は一刻も早く解決しなければなりません。