負債80億円…脱毛サロン「シースリー」倒産 直前まで勧誘「詐欺罪にも」【詳細版】【もっと知りたい!】(2023年10月3日)






ANNnewsCHさんが、2023-10-02 23:11:12に公開した『負債80億円…脱毛サロン「シースリー」倒産 直前まで勧誘「詐欺罪にも」【詳細版】【もっと知りたい!】(2023年10月3日)』は、動画ニュースnetがYoutubeから厳選して紹介している動画ニュースです。

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☆タイトル:負債80億円…脱毛サロン「シースリー」倒産 直前まで勧誘「詐欺罪にも」【詳細版】【もっと知りたい!】(2023年10月3日)

☆投稿者:ANNnewsCH

☆公開日:2023-10-02 23:11:12

☆視聴時間:15:50

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 負債額80億円を抱える脱毛サロン「シースリー」の運営会社が倒産しました。30万円近い契約金を払ったという利用者や、解雇になり給料が支払われていない従業員からは怒りの声が上がっています。

■一切連絡なし…利用者「返金してほしい」

 約32万円で契約 女性(24):「返金してくれないことへの怒りもありますし、解約したいですし、もう脱毛サロンは通わないかな」

 怒りをあらわにするのは、神奈川県内の美容脱毛サロン「シースリー」に通っていた24歳の女性です。

 女性はおととし、「光脱毛プラン」をおよそ32万円で契約しました。実質、生涯通い放題になるという内容でした。

 しかし、女性はまだ1回しか利用していないにもかかわらず、このサロンに通うことができなくなってしまったのです。

 女性:「毛深いのがコンプレックスだったけど、全部なくしてツルツルになりたかった。広告のまんがにあった女の子みたいなツルツルがほしかった。永久保証で落ち着いたら、死ぬまでずっと通えると思ってたんです」

 女性:「(Q.せめて契約者の方に連絡してほしい?)はい。一切連絡なかったですよね。郵便物もなし、手紙書類類も一切なし、電話もなし、メールも一切なし」

 女性:「(Q.まず望むところっていうのは?)これから残っている12回の支払いを止めたいですね。返金もしてほしいですけど、やっぱり一番はこれからの支払いを0にしたい。どうせ(施術を)受けられないんですし」

 女性:「(Q.信販会社にはどのような連絡入れましたか?)支払いを解約して支払い止めたいと電話したけど、お客様のプランだと残り1年、解約期間も過ぎてるので、残り1年のローン払ってくださいと言われましたね」

■破産発表当日に…施術予定だった女性も

 北海道から沖縄まで、全国に63店舗を展開し、業界大手として注目されていたシースリー。芸能人を広告塔に、20代の女性を中心に集客し、8万人以上の客が通っていたとみられています。

 ところが、先月27日に「弊社は東京地方裁判所に対して、破産手続き開始を申し立て、裁判所から破産手続き開始決定が発令されました」とシースリーの運営会社が突然、破産を発表しました。債権者は4万6000人、負債総額は80億円に上るとみられています。

 この発表があった日、店舗で施術を受ける予定だった女性は…。

 約24万円で契約 女性(32):「9月27日の12時から、新宿総本店で(施術する)ということだった。当日(店舗に)行ったらやってなかったという現状で。破産の発表する日に、私の予約を入れたのはなんで?という話。嫌がらせみたいじゃないですか?行って調べたら、(営業を)やってなくてというのが。その時点で(破産は)分かっていたんじゃないですかね。会社で分かっていると思うんですよね。本当にその時の施術込みで、せめて常識の範囲内で1回分の金額を割り振って返してほしいという感じですね」

 女性:「(Q.脱毛始めたきっかけは?)単純な話、好きな人ができた。それで行った感じだった」

 女性:「(Q.実際24万円のお金は、女性にとって大きいと思うが?)分割だとプラスで5.5万円かかると言われ、その時決めないといけない感じだった。考える余地はない感じで。でも5.5万円は大きいじゃないですか。ちょっと思い切ってという感じだったんですけど。もう少し色々調べるとか相談すれば良かったかなって感じ。今となってはありますけど。その時は、本当に綺麗になりたい、もうその思いで行っちゃいました」

 番組が取材した女性たちはいずれも、運営会社や新しい運営会社とは連絡が取れず、解約や返金に応じてもらえない状況が続いています。

■元従業員「4日で退職か転籍か決断しろと」

 広がりを見せている、シースリーの破産による混乱。番組は破産の発表の1カ月前に行われていた社内会議の録音データを入手しました。そこには、驚きの内容が残されていました。

 運営会社:「重要な業務連絡があって集まって頂いたのですが。コロナ禍で新規顧客獲得が難しく、経営状態が苦しくなっておりました。9月1日より運営母体が変わります」

 従業員:「え!?」

 突然の運営会社の変更の報告に、驚きを隠せない従業員たち。その姿を見て、新しい運営会社の担当者が、こう諭します。

 「シースリー」運営会社の会議(関係者提供):「突然、タコのひも切られた感じで、皆さん不安ななか、空を舞っているみたいになっているのかなと思うのですが、SNS等で世界発信だけはやめてくださいね?そうなると、すべての予定が変わって、例えばマスコミが来たりとか、お客様が大挙してやってきたりとか、通常の運営ができなくなってしまいます」

 番組は、この会議に出席していた元従業員を単独取材しました。女性によると、会議の1カ月前からすでに異変を感じていたといいます。

 「シースリー」元従業員の女性(27):「契約も分割と一括があるが、『分割じゃなくて一括をめっちゃ勧めて』と。7月頭くらいから毎日、口うるさく言われてました。30万円を一括現金で出させて、少しでも資金を集めたかったのかな。8月の後半に契約したお客様はいらっしゃいました」

 シースリーは破産直前まで客を集めていたといいます。その後、従業員に対しても、わずかな時間で身の振り方を決めるよう迫ってきたといいます。

 元従業員の女性:「(Q.猶予はなかった?驚きは?)もう頭が真っ白になります。4日の間で退職するか、新しい会社に移るか決断をしろと言われて」「(Q.4日間ですか?かなり動揺したのでは?)怒りもそうですし、この仕事はすごく楽しくて、好きだった仕事だったので、悲しみもありました」

 会社を信じられなくなったとして、元従業員の女性は8月末に退社。先月、最後の給料が振り込まれるはずでしたが…。

 元従業員の女性:「(給料が)振り込まれていないです。去年の冬のボーナスから2回連続ボーナスが出なかったり。怒りしかないですね」

 元従業員の女性:「(Q.会社に残る判断をしなかった理由?)あの会議のなかで、大事な話なのに何か明るいっていうか。笑みを浮かべて何か説明する上のものだったりとか、転籍する会社の方も説明に加わってくださっていたんですが、その人に対して信用できないなっていう不信感があり、退職しましたね」

 元従業員の女性:「(Q.退職する方多い?)多いですね、多分半分以上は退職したので、一応、親会社が変わったけどシースリー自体は継続の予定だった。退職するスタッフが多かったので、スタッフがいなくなってしまった店舗は、もう閉鎖という形になってしまった」

 元従業員の女性:「(Q.スタッフはどれくらいの影響?)本社の人間も合わせて500人近くはいたんじゃないかなと思いますね」

 元従業員の女性:「(Q.今後の仕事は?)今すぐに働くっていうのはちょっとまだ考えられない。まだ気持ちの整理がついてなくて」

 元従業員の女性:「(Q.社長に何を伝えたい?)まず謝罪をお願いしたいですね。会議でも社長が出てこなかったので」

■社長は自宅近隣でも有名「とても良い方」

 番組がこれらの問題の真相を聞くため、シースリーの旧運営会社の社長の自宅を訪ねると…インターフォンを複数回鳴らしましたが、中から出てくる人はいませんでした。

 社長が脱毛サロンを経営していることは、近隣でも有名だったといいます。

 近隣の住民:「それは聞いています、社長なさっているということは。偉いな、この年で社長なさって、全国的に手広くなさってるから偉いと。(車を)3台持ってらっしゃってて」「(Q.高級車を乗り回してたりとか?)確か1台(持っていた)」「(Q.今、軽乗用車しかなかったですけれども?)そうですか?とても良い方ですよ」

 番組は、シースリーの運営会社にメールなどで質問状を送りましたが、回答はありませんでした。

■破産直前まで勧誘 専門家「詐欺罪にも」

 シースリーが破産直前まで客を勧誘していたことや、従業員に給与を支払ってないことについて、違法性はないのでしょうか?専門家は次のように話します。

 労働問題に詳しい 佐々木亮弁護士(48):「経営陣が自分たちは破産するって分かっているわけですよね?分かりながら従業員たちに売ってきなさいと指示をしていれば、詐欺になる可能性があると思います。給料は全額払わないといけないので、労働基準法24条に違反している。全く払っていない場合は0円ですから、最低賃金法違反にもなることがあります」

 佐々木弁護士:「(Q.4日で解雇か転籍を決めさせることは?)まず考える時間が4日間しかないというのは非常に従業員に対して失礼というか、ずさんなやり方だと思います。新しい会社はどんな会社なのか説明されなきゃいけないし、4日で選べと言っていますけど実際はもっと前から分かっているはず。裁判所に破産の申し立てをしているし、これを3日や4日でできるわけない。じゅうぶん時間がある中で準備したことだと思います。従業員に知らせるには、あまりに突然すぎて労働者をないがしろにしていると思います」

 佐々木弁護士:「(Q.なかなかこういう会社はない?)ここまでのはないですけど、夜逃げみたいな会社ありますので、そこまでには達してないけど、ほぼそれに近いですよね。4日で選べというのは。これもなんかな。(負債総額)80億円か。こんなに繰り返してこういうこと(トラブル)が起きてるのに、何か規制は入らないんですかね?いくらなんでも多すぎですよね、この業界」

 シースリーの新しい運営会社は、全国63店舗のうち57店舗の営業を続けて、一部の施術を引き継ぐと発表。しかし、再開の時期については明らかにしていません。

 番組の取材には、次のように回答しました。

 FAVORIX BEAUTY:「旧運営法人の急な倒産により、多くの会員さまがお困りになっていることは承知しております。弊社としても一日も早く、シースリー会員さまに施術をご提供できるように努めて参ります」

(「グッド!モーニング」2023年10月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp




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