日大、身内選手に“他人行儀” 悪質タックル選手の会見受け






TOKYO MXさんが、2018-05-23 13:56:12に公開した『日大、身内選手に“他人行儀” 悪質タックル選手の会見受け』は、動画ニュースnetがYoutubeから厳選して紹介している動画ニュースです。

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☆タイトル:日大、身内選手に“他人行儀” 悪質タックル選手の会見受け

☆投稿者:TOKYO MX

☆公開日:2018-05-23 13:56:12

☆視聴時間:2:42

☆視聴回数:74019



アメリカンフットボールの試合で相手にけがをさせた日本大学の選手が記者会見したことを受け、日大は5月22日夜、コーチから「相手のクオーターバック(QB)をつぶせ」という指示があったことを認めました。ただ「よく使う言葉」だとして、反則の指示を否定しています。

 22日午後に会見した日大の宮川泰介選手は「内田正人前監督が『(相手選手を)つぶせば試合に出してやる』と言っている」とコーチから伝えられたと説明しました。宮川選手は会見で「私は監督に対して直接『相手のQBをつぶしにいくので使ってください』と伝えました。監督からは『やらなきゃ意味ないよ』と言われました。試合前の整列の時、井上コーチから『できませんでしたでは済まされないぞ。分かっているな』と念を押されました」と語りました。

 この会見を受け、日大は「相手のQBをつぶせ」という指示があったことを認めました。ただ「ゲーム前によく使う言葉」で、「最初のプレーから思い切って当たれ」という意味だとし、意図的な指示ではないことを改めて主張しました。

 一方、けがをした関西学院大学の選手からの被害届を受け、警視庁は傷害の疑いを視野に捜査する方針です。

<関学大アメフト部OB・キャスター有馬隼人の視点>

 日大の宮川泰介選手の会見を受けて、日本大学広報部は同じ日のうちにコメントを発表しました。しかし、私にはこのコメント文に幾つか気になる点があります。

 コメント文の中には「監督が違反プレーを指示したという発言はありませんでしたが、コーチから『1プレー目で(相手の)QBをつぶせ』という言葉があったということは事実です」という記述があります。これは、宮川選手が会見の中で、コーチからの指示とともに「監督の指示を、コーチから受け取った」と認識していることを受けて、書かれていると思われます。しかし、これが「監督の指示はない」ということにはならないかもしれません。

 また、コメント文の中にある「宮川選手が会見で話されたとおり」という表現にも違和感があります。大学の広報部が発表する場合「本学学生が」という表現を使うことが多く、日本大学広報部にとって“身内”の学生である宮川選手について「本学学生で、アメフト部選手の宮川が話した通り」とせずに「宮川選手が会見で話されたとおり」と表現することは、どこか突き放した他人行儀な表現で、寂しく、違和感を持ちます。

 この文章の続きには「(宮川選手)本人と監督は話す機会がほとんどない状況でありました」「宮川選手と監督・コーチとのコミュニケーションが不足していた」とあります。宮川選手が会見の中で「監督と話す機会をあまり持てなかった」と話した点を拾い上げ、今回の反則行為に至った理由が「コミュニケーション不足が原因」という説明をしているようにも取れます。

■有馬隼人キャスター
関西学院大学アメフト部出身。中心選手として学生日本一を経験。2017年10月からTOKYO MX NEWS(平日午後6時~)のメインキャスター。